犬の毛玉の取り方とは?江戸川区松本のトリマーが教える注意点
2026.07.29 BLOG
固まった毛玉が取れない方へ。痛がらせない取り方とカットの目安を江戸川区松本で解説 🐾
犬の毛玉は、力で引っ張って取るものではありません。 根元を指で押さえ、外側から少しずつほぐすのが基本です。
無理に引くと皮膚を巻き込み、犬は痛みでケアを嫌がります。 固くフェルト化した毛玉は、もう手では取れません。
その場合はハサミではなく、バリカンで根元から外すのが安全です。 ハサミを差し込むと、皮膚を一緒に切る事故が起きやすいからです。
つまり毛玉処理は「取り方」より先に「取れるか取れないか」の見極めから。 まずはその境界線から、順番に見ていきます🐾
「ブラシが途中で止まって、それ以上進まない」 そんな毛玉を前に、手が止まっている方が多いと思います。
引っ張れば痛がるし、ハサミを入れるのは怖い。 かといって放っておけば、どんどん固くなる気もする。
「これ、自分で取っていいの?」 「無理に取って皮膚を傷つけたら?」 「もう病院かサロンに行くべきレベル?」
正直なところ、毛玉は「どこまで進行しているか」で対処が分かれます。 だから一律に「こう取る」とは言いきれず、迷って当然なんです。
この記事では、まだほぐせる毛玉の取り方と、やってはいけない処理。 そして「もう手では無理」な毛玉の見分け方を、現場の視点で整理します。
読み終えるころには、「うちの子の毛玉は自分で取れるか」を、自分で判断できるはずです。
この記事のポイント3つ 📌
- ほぐせる毛玉の取り方と、痛がらせないコツが分かる ✅
- ハサミがなぜ危険か、フェルト化したらどうするかが分かる
- 自分で取る・サロンに任せるの判断基準と、予防法が分かる
この記事の結論 ✅
一言で言うと、毛玉は「根元を押さえて少しずつ」が基本、固まったら無理しないことです。
- 最も重要なのは、皮膚を引っ張らないこと(痛み=ケア嫌いの原因)
- ほぐせるのは「指で割ける」段階まで。指が入らなければ手出し禁物
- ハサミでの切除は皮膚切創のリスクが高く、固い毛玉はバリカン向き
- 失敗しないためには、できた毛玉を「取る」より「作らない」予防が近道
ここから、なぜそう言えるのかを順番に説明します。
犬の毛玉の取り方|痛がらせないための3ステップ ✂️
「とりあえず引っ張ってほどけばいい」 そう思って、いきなりブラシでガシガシ。 これが、犬が毛玉処理を嫌いになる一番の原因です。
毛玉は皮膚とつながっています。 引っ張れば、皮膚ごと引っ張ることになる。 だから順番と力加減が、何より大事なんです。
ステップ①:まず根元を指で押さえる
毛玉をほぐす前に、必ず根元を押さえます。 皮膚に近い側を指でつまみ、固定する。
こうすると、ほぐすときの力が皮膚に伝わりません。 ブラシや指を動かしても、根元が引っ張られないからです。
よくあるのが、毛先からいきなりとかし始めるケース。 毛先を引くと、その力がそのまま皮膚を引っ張ります。 押さえる指が「クッション」になる、と覚えておいてください。
ステップ②:外側から少しずつ割く
根元を押さえたら、毛玉の「外側」から手をつけます。 指の腹で、塊を少しずつ縦に割いていくイメージ。
一気にほどこうとしないこと。 玉ねぎの皮を一枚ずつはがすように、薄く分けていきます。
割けてきたら、目の粗いコームやスリッカーで、毛先から少しずつ。 コームは根元に当てず、ほぐれた部分だけをとかします。
乾いた状態が基本です。 濡れた毛玉はかえって締まりやすいので、シャンプー前に処理します。
ステップ③:毛玉用のグッズを補助に使う
指だけで難しいときは、専用グッズが助けになります。 毛玉ローション(コンディショニングスプレー)を少量なじませると、繊維がすべってほぐれやすくなる。
ほかにも、毛玉を割くための先割れタイプのコームもあります。 ただし、どれも「指が入る段階の毛玉」が前提です。
実は、道具を使えば固い毛玉も取れる、と思われがちですが逆です。 道具は「あと一歩ほぐれそう」を助けるもの。 ゼロから固い塊を崩す力はありません。
やってはいけない毛玉処理|皮膚切創のリスク ⚠️
ここは、いちばん伝えたい部分です。 毛玉の自己処理で、犬が動物病院にかかる事故は実際に起きています。
「取れないなら切ればいい」 その発想が、いちばん危ない。
NG①:ハサミを毛玉の根元に差し込む
固い毛玉は、皮膚を内側に引き寄せて盛り上げます。 すると、毛と皮膚の境目が見えなくなる。
そこにハサミを差し込むと、テント状に持ち上がった皮膚を一緒に切ってしまう。 これが、毛玉処理で最も多い事故です。
犬の皮膚は、人が思うより薄くて伸びます。 「毛だけ切ったつもり」が、深い切創になることも珍しくありません。
どうしてもハサミを使うなら、皮膚と平行に、毛玉の上の方だけ。 根元に刃を向けるのは、絶対に避けてください。
NG②:固まった毛玉を引きちぎる
ブラシが入らない毛玉を、力任せに引く。 犬は痛みで暴れ、皮膚が裂けたり内出血することがあります。
一度この痛みを覚えると、ブラシを見ただけで逃げるようになる。 取ること以上に、その後のケアが難しくなります。
NG③:濡らして無理にほどこうとする
「お湯でふやかせば取れる」と聞いて試す方がいます。 ですが、フェルト化した毛玉は水を含むと、よりキュッと締まります。
生乾きのまま放置すれば、蒸れて皮膚炎の原因にも。 濡らして良いのは「指で割ける軽い毛玉」までです。
「もう手では無理」のサイン
次のどれかに当てはまったら、自己処理はやめどきです。
- 指が毛玉の中に入らない(縦に割けない)
- 毛玉が板のように一枚化している(フェルト状)
- 触ると犬が「キャン」と鳴く、明らかに痛がる
- 毛玉の下の皮膚が赤い、湿っている、においがする
この段階は、ハサミでもブラシでもなく、バリカンの出番です。 プロは皮膚との間にコーム(アタッチメント)をかませ、根元から滑らせて外します。
正直なところ、フェルト化した毛玉は、刈ってリセットするのが結局いちばん犬に優しい。 「せっかく伸ばしたのに」という気持ちは分かりますが、皮膚を守るほうが先です。
毛玉処理でよくある失敗と後悔 ⚠️
「自分で取ろうとして、かえって大ごとに」 そんな相談を、現場では何度も受けてきました。
ここでは、実際にあった「損するパターン」を2つ紹介します。 自分に当てはまっていないか、確認してみてください。
失敗①:背中の毛玉をハサミで切ろうとして皮膚を傷つけた
ある飼い主さんが、青い顔で来店されたことがあります。 「自分で毛玉を切ろうとして、皮膚を切っちゃったみたいで…」
聞くと、背中の固い毛玉にハサミを入れたとのこと。 毛玉が皮膚を持ち上げていたのに、気づかなかったそうです。
「毛だけのつもりだったんです。なのに血が出て」 そう話す声が、少し震えていました。
幸い傷は浅く、その日は患部を避けてバリカンで毛玉だけ外しました。 そして「念のため、傷は動物病院で診てもらってください」とお伝えしました。
毛玉の下に皮膚がある。 当たり前のことが、固い毛玉では見えなくなる。 これは本当に、誰にでも起こりうる失敗です。
失敗②:毛玉ローションで「いける」と思い、引っ張って嫌われた
別のケースです。 トイプードルの飼い主さんが、こうこぼしました。
「ローションを使えば取れると思って、頑張ってほぐしてたんですけど」 「途中から、その子がブラシから逃げるようになって…」
よく聞くと、ローションでもほぐれない固さの毛玉を、無理に引いていたそうです。 道具があれば取れる、と思い込んでしまったんですね。
その子は、ブラッシングそのものを警戒するようになっていました。 そこでまずは毛玉を刈って一度リセット。 そのうえで「短時間だけ、おやつと一緒に」とブラシに慣らし直しました。
3回目には、自分から体を任せてくれるように。 帰り際、飼い主さんが「また怖がらせなくて済みそう」とほっとした表情をされていたのが印象的でした。
正直なところ、道具は万能ではありません。 「取れない毛玉を取ろうとしない」判断も、立派なケアです。
毛玉を「作らない」ための予防|取るより楽です ✂️
ここまで取り方の話をしてきましたが。 本音を言えば、毛玉は「できてから取る」より「作らない」ほうが、犬も人もずっと楽です。
予防①:毛玉ができやすい場所を重点的に
毛玉は、こすれる場所・蒸れる場所にできます。 脇の下、内もも、耳の後ろ、首輪やハーネスの当たる部分。
毎日でなくても、この「絡まりやすい4か所」だけは意識してとかす。 全身を完璧にやろうとすると続かないので、ポイントを絞るのがコツです。
予防②:根元まで届くブラッシング
表面だけとかして「やった気」になるのが、いちばんの落とし穴。 01の記事でも触れましたが、毛玉は根元の見えない場所で進行します。
スリッカーブラシを皮膚に対して立てすぎず、寝かせて使う。 そのあとコームを根元から通して、引っかかりがないか確認します。
予防③:定期的なトリミングで「リセット」
ケースによりますが、月1回(4〜6週)のトリミングで、毛玉はかなり防げます。 家庭で取りきれない毛玉も、サロンなら蒸れる前にリセットできる。
毛玉ができやすい子は、3〜4週に一度が安心です。 アニコム損保の家庭どうぶつ白書などでも、長毛種の皮膚・被毛トラブルの相談は一定数あるとされており、日頃のケアの大切さがうかがえます。
料金の目安として、通常のトリミングは小型犬で3,000〜6,000円台。 ただし毛玉がひどいと「毛玉料金」が加算されることがあり、店舗により異なります。 つまり、毛玉をためないことは、料金面でも得なんです🐶
よくある質問(毛玉の取り方の疑問7つ) ❓
Q1. 毛玉は自分で取っていい? 指で割ける軽い毛玉なら可能です。 指が入らない・板状なら、サロンでバリカン処理が安全です。
Q2. ハサミで切ってもいい? おすすめしません。 皮膚を一緒に切る事故が多く、固い毛玉ほど危険です。
Q3. 毛玉ローションを使えば取れる? 軽い毛玉のほぐれを助ける程度です。 固い塊をゼロから崩す力はないので、過信は禁物です。
Q4. 濡らしてふやかすのは効果ある? 逆効果です。 フェルト化した毛玉は水を含むとさらに締まります。
Q5. フェルト化したらどうすれば? バリカンで根元から外すのが基本です。 皮膚との間にコームをかませて滑らせます。
Q6. 毛玉ができやすい場所は? 脇・内もも・耳の後ろ・首輪まわりの4か所。 こすれて蒸れる場所が要注意です。
Q7. どのくらいの頻度でケアすれば防げる? ブラッシングは絡まりやすい場所を週数回。 トリミングは月1回が目安です(毛玉が多い子は3〜4週)。
まとめ|毛玉は「取り方」より「見極め」と「予防」 📝
最後に、要点を整理します。
- 取り方の基本は、根元を押さえて外側から少しずつ割く 🐾
- ハサミの根元差し込みは皮膚切創のリスク大、固い毛玉はバリカン
- 「指が入らない・板状・痛がる・皮膚が赤い」は手出し禁物のサイン
- 結局いちばん楽なのは、絡まりやすい4か所を中心にした予防
- 毛玉をためないことは、犬の負担も料金も減らせる
「取れない毛玉」を前に手が止まっていた方も。 ここまで読んで、「これは自分でいける/これは任せる」が、少し見えてきたのではないでしょうか。
いきなり予約しなくて大丈夫です。 まずは「この毛玉、自分で取れる範囲ですか?」と写真を見せて聞いてみてください。
その答え方で、無理に処理しない店かどうかが見えてきます。 ONE LUKE 江戸川区松本店でも、毛玉のご相談だけでも歓迎しています。
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