“ストレス”が健康を左右する?ワンちゃんの免疫と心の関係
2025.11.10 BLOG
「最近、ちょっと神経質になったかも…」 「なんとなく元気がないような気がする」
そんな“なんとなく”の変化、その裏には“ストレス”が関係していることがあります。 今回は、ワンちゃんのストレスと免疫の関係について、やさしく、科学的にお話しします。
ワンちゃんも、私たち人間と同じようにストレスを感じます。 「知らない人に会った」「いつもの散歩コースが変わった」「雷の音が怖かった」 …そんな出来事が、ワンちゃんの心と体に影響を与えていることがあるんです。
ストレスを受けると、体の中では「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。 これは“がんばるためのスイッチ”のようなもので、一時的には役立ちますが、 長く続くと免疫力を下げたり、消化機能を弱めたりと、健康への影響が出てきます。
ストレスが慢性的になると、ワンちゃんの体は「緊張モード」から抜け出せなくなってしまうのです。
では、飼い主さまとしてできる「ストレスケア」には、どんなことがあるのでしょうか?
✅ 静かな時間をつくる:テレビの音を少し下げて、照明も穏やかに。
✅ 一緒に“何もしない時間”を楽しむ:膝の上でゆったりと過ごすだけでOK。
✅ 好きな香りを使う:ラベンダーなどのアロマ(※犬に安全なもの)で、心地よい空間づくりを。
✅ ルーティンを守る:食事やお散歩の時間がバラバラだと不安の元に。
✅ スキンシップ:優しく撫でながら声をかけるだけでも、オキシトシンという“安心ホルモン”が出ます。
こうした“小さな安心”の積み重ねが、ワンちゃんの心をゆるめ、体の免疫力を支えてくれるんです。
「うちの子、ストレスかかってるかも…」と気づいたとき、 「ちゃんと見てあげられてなかった」と落ち込む飼い主さまもいらっしゃいます。
でも、その“気づいた瞬間”こそが、とても大事なんです。
私たちも忙しい日々の中で、いつも完璧にはできません。 だからこそ、「あ、今は安心が必要かも」と感じたその時に、小さな一歩を踏み出してあげてください。
心と体は、つながっています。
ワンちゃんの“いつもの笑顔”の裏には、 「安心して過ごせている」という心の状態があるのです。
そしてその穏やかな心が、体の中で“免疫スイッチ”をゆるやかに整えてくれます。
今日も一緒に、健康を見守っていきましょう。
