“唾液の力”が、歯を守っているって知ってましたか?
2025.11.19 BLOG
「歯みがきは大事」とはよく聞くけれど、「唾液が歯を守っている」ことは意外と知られていません。
実は、ワンちゃんのお口の中では、唾液がまるで“お口のガードマン”のように、毎日コツコツとお仕事をしてくれています。
今回はそんな唾液の力に注目し、歯みがきだけじゃない“口内ケア”の考え方をご紹介します。
ワンちゃんの唾液には、いくつかのとても大切な役割があります。
・浄化作用:食べカスや細菌を洗い流す
・抗菌作用:細菌の繁殖を抑える
・再石灰化作用:歯の表面を修復する力
・pHの調整:お口の中が酸性になりすぎないよう保つ
このように、唾液はただの水分ではなく、科学的にも“天然のデンタルケア成分”といえる存在なのです。
ところが、ストレスや水分不足、病気によって唾液の分泌が減ると、この自浄システムが働きにくくなります。
口内のpHバランスが崩れ、細菌が増えやすくなり、結果的に歯垢や歯石、口臭の原因になることもあるのです。
では、ワンちゃんの唾液の働きをサポートするために、飼い主さまが日常でできることをご紹介します。
✅ しっかり水分補給 新鮮なお水をいつでも飲めるようにしておくことが大前提。 特にドライフード中心の子やシニア犬は、水分不足に要注意です。
✅ 「噛む」習慣を大切に おやつやデンタルトイなどで、無理なく噛む習慣をつけましょう。 噛む刺激によって唾液分泌が促進されます。
✅ リラックスした環境作り ストレスがかかると唾液が減少することがあります。 おうち時間を穏やかに過ごせるよう、環境を整えてあげましょう。
「うちの子、唾液が少ない気がする…」 「水は飲んでるけど、なんだかお口がにおう…」
そんな時も、決してご自分を責めないでください。 大切なのは“気づいた今”からできることを一つずつ始めてみること。
唾液は、自然が与えてくれた“口内の守り人”。
その力を信じて、サポートしてあげることで、ワンちゃんの健康な毎日がぐっと近づきます。
食べること、噛むこと、そして笑顔で過ごすこと。
そのすべてを支えてくれている“体の仕組み”を、もっと味方につけていきましょう。
今日も一緒に、健康を見守っていきましょう。
