“季節ごとのケア”で健康トラブルを未然に防ぐ
2025.11.14 BLOG
「春は皮膚がかゆくなりやすい」「夏は食欲が落ちてしまう」「冬は運動量が減る」──そんな季節ごとの“あるある”、ワンちゃんにもちゃんと影響しているんです。
季節の変化は、気温や湿度だけでなく、体のバランス(ホメオスタシス)や皮膚・免疫にも大きく関係しています。
だからこそ、「季節に合わせたケア」が、1年を通して健康を守るための鍵になります。
たとえば、夏場には熱中症、冬には関節のこわばりや乾燥性皮膚炎が多く見られます。 これは、ワンちゃんの体温調節機能が人間とは異なり、“汗で体温を下げる”ことができないためです。
また、湿度の高い梅雨時期には皮膚トラブルが増加しやすく、秋には換毛期で被毛ケアの重要性が高まります。
つまり、ワンちゃんの体は季節によって受ける“ストレス”の質が変わってくるのです。
そこで、春夏秋冬それぞれに意識したいケアポイントをご紹介します。
✅ 春:皮膚トラブルの兆しに注意(かゆみ・赤み)/ノミダニ・花粉アレルギー対策
✅ 夏:熱中症予防/こまめな水分補給/涼しい時間帯の散歩/室内温度の管理
✅ 秋:換毛期のブラッシング強化/皮膚の乾燥予防/食欲増進時の体重管理
✅ 冬:関節のケア(冷え対策)/暖房による乾燥防止/運動不足解消の工夫
ちょっとした配慮が、ワンちゃんの心と体をとても楽にしてあげられます。
季節の変化を先回りして対応してあげることは、 「体調を崩す前に守ってくれている」とワンちゃんが感じる“愛情表現”でもあります。
同じ散歩でも「時間帯を涼しい朝にずらす」だけで、熱中症のリスクはグッと下がります。 「乾燥する前に加湿器を入れてあげる」ことで、皮膚バリアのダメージを減らせます。
それがワンちゃんの健康を守る、優しい“予防力”です。
健康管理は「なにか起こったときにすること」ではなく、 「起こらないように備えること」──
そのために、季節ごとのケア視点を持つことはとても大切です。
四季のある日本では、季節ごとの体調変化に寄り添うことも“日常のケア力”のひとつ。 ぜひ、これからのケアに取り入れてみてくださいね。
今日も一緒に、健康を見守っていきましょう。
