“口のニオイ”が教えてくれる、体のSOS
2025.11.16 BLOG
「なんだか最近、ワンちゃんのお口がくさい…?」
そんなふうに感じたこと、ありませんか? 「歯みがきしてないからかな?」と軽く考えがちですが、実はそのニオイ、体からのSOSかもしれません。
今回は、口臭が教えてくれる健康のサインについて一緒に見ていきましょう。
口臭の原因で一番多いのは、もちろん歯周病などの口腔内トラブル。 でもそれだけではなく、実は内臓の不調(肝臓・腎臓・胃など)とも深く関係しています。
口の中では、常にたくさんの細菌が活動していて、食べかすや粘膜の代謝物を分解しています。 そのときに出るガスや化学物質が「ニオイ」となって感じられるんです。
特に歯垢がたまって歯石になってしまうと、細菌がどんどん繁殖。 この菌が血管を通じて全身に影響を与える「全身疾患との連関」も、近年は重要視されています。
口臭に気づいたら、まずチェックしてみましょう:
✅ ニオイの種類:腐ったようなニオイ?甘いニオイ?アンモニア臭?
✅ 口の中の様子:歯ぐきが赤い/歯石が見える/よだれが多い など
✅ その他の変化:食欲が落ちていないか、元気がないか、便や尿に変化はないか
こうした情報をメモしておくことで、動物病院での診断の助けになります。
「ニオイに気づいても、病院に行くのが不安…」 「たいしたことじゃないかもしれないし…」
そんなふうに思ってしまう気持ちも、すごくよくわかります。 でも、小さな違和感を見逃さず、「何か変かも」と感じられたことがすごいんです。
それは、ワンちゃんとの暮らしを丁寧に見てきた証拠。 “気づく勇気”は、最大の予防です。
口臭は「ただのにおい」ではなく、「体からの手紙」かもしれません。 その手紙を読み解けるのは、毎日一番近くにいる飼い主さまだけです。
健康管理は、難しいことから始める必要はありません。 今日のお口のにおい、昨日と同じかな?そんな小さな観察が、命を守るきっかけになります。
今日も一緒に、健康を見守っていきましょう。
