“肉球ケア”は小さなことじゃない
2025.12.03 BLOG
「最近、肉球がガサガサしてきた気がする…」
「床を歩くとカチャカチャ音がする…」
そんな声、当店でもこの季節になるとよく耳にします。
実はそれ、肉球から出ている小さなSOSかもしれません。
🧬 肉球が担う“大きな役割”
肉球は単なる足裏のクッションではありません。
歩行時の衝撃を和らげるだけでなく、神経受容体が密集しており、温度・振動・痛みなどを敏感に感じ取る“感覚センサー”の役割も果たしています。
さらに、肉球の皮膚は他の部位と違って汗腺があり、蒸れやすい構造になっています。
そんな繊細な構造だからこそ、
- 乾燥によるひび割れ
- 角質の蓄積による硬化や歩行異常
- 雑菌繁殖による赤みやかゆみ
など、さまざまなトラブルが起きやすいのです。
❄️ 特に冬は“肉球が頑張っている季節”
12月に入り、空気の乾燥がピークに。
私たちは靴下や保湿で守れますが、 わんちゃんの肉球は“むき出し”の状態で冷たく乾いた地面に立っています。
さらに、
- 室内の暖房による乾燥
- 散歩時の冷たいアスファルトや塩化カルシウム(滑り止め剤)
など、外でも中でもダメージを受けやすくなります。
だからこそ、「冬こそ肉球ケア」が大切なんです。
🛁 ご家庭でできる肉球ケアのポイント
- 肉球のチェック
・色(赤くないか)
・触感(硬くなっていないか) - 保湿ケア
・天然成分の保湿バームやジェルをお散歩後や寝る前に塗布
・舐めても安心な成分のものを選びましょう - 足裏の清潔ケア
・帰宅後の濡れタオルでの拭き取り(特に指の間)
・月1〜2回の足裏バリカンや爪切りで通気性アップ
🐶 飼い主さまの声:
「冬場、肉球がひび割れて出血してしまったことがありました。歩くのを嫌がるようになって、本当にかわいそうで…。それ以来、保湿を習慣にしています」(柴犬ちゃんの飼い主さま)
「乾燥かな?と思っていたけど、保湿を始めたら歩き方が変わってビックリ。こんなに違うんだと実感しました」(トイプードルちゃんの飼い主さま)
💬 お店の立場から
当店では肉球の状態チェックも、トリミング時に必ず確認しています。
必要な保湿アドバイスや、プロによる足裏のケアもご提案しています。
「見た目よりも、歩きやすさを守ること」。 肉球ケアは決して贅沢ではなく、健やかな日常のためのベースづくりです。
寒さが厳しくなる今こそ、肉球に“やさしさ”を届けてあげませんか?
小さなケアが、いちばん大きな安心につながります。
